太田西展示場ブログをご覧頂きありがとうございます。セキスイハイムの石坂です。
じめじめとした蒸し暑い日が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今巷で一番の話題といえばサッカーワールドカップ!
日本代表は惜しくも敗れてしまいましたが、
まだまだワールドカップは終わりません!
先日の準決勝が終わり、遂に優勝の行方は2チームに委ねられました。
もともと今回のワールドカップ、大会前の予想では、
Jリーグのジュビロ磐田でも活躍した「闘将」ドゥンガ率いるブラジルと、
ヨーロッパを攻撃的なサッカーで制圧した「無敵艦隊」スペインの一騎打ちになるだろうと言われていました。
ちなみに英国公認のブックメーカー「ウィリアムヒル」の開幕前の優勝予想オッズは、
スペインが一番人気で5倍、続いてブラジルが5.5倍です。
※日本は26番人気で251倍・・・
実際大会が始まるとブラジルは「予想通りの強さ」を見せグループリーグをなんなく突破。
ドゥンガが造り上げたブラジルらしくない守備的なスタイルは批判の対象にもなりましたが、
隙が無い試合運びは、圧倒的ではないものの、負けるところを想像させないものでした。
一方スペインは波乱の船出となります。
バルセロナに代表される華麗なパス回しからの攻撃的サッカーで全世界を魅了し、
一番人気の優勝候補として迎えるワールドカップ初戦、
相手は前回のドイツワールドカップから無失点記録を続ける、「最強の盾」スイス代表
結果は0-1で敗北
スペインといえども最近のサッカー界全体における流れに逆らうことはできず、
圧倒的攻撃力を誇ったはずの「最強の矛」が「最強の盾」に敗れる形となったのです。
日本代表も、当初スペイン代表のようなサッカーを恐らく目指していました。
細かいパス回しで華麗に相手の守備ブロックを崩壊させるサッカーです。
岡田監督が就任時に発表した代表コンセプト「接近、展開、連続」は、
もともと早稲田大学ラグビー部監督 故・大西鐡之祐氏が提案したコンセプトですが、
サッカーに置き換えることも可能なものでした。
簡単に言えば、
相手を自由にさせないために「接近」し、
ボールを奪ったら素早くワイドに「展開」し、
それらを「連続」させることで、
相手ゴールに迫っていく。
日本人の俊敏性とスタミナ、献身的なプレースタイルを生かして、
今も昔も体格に勝る強豪国に打ち勝とうとしたわけですね。
そしてサッカー日本代表はゴール前までは「なんとなくスペインぽく」戦うこともできました、
ボールをキープすることもできるし、
パスをまわすこともできます。
ただ肝心の「ゴールに迫る」ことは結局最後までできませんでした。
10年以上言われ続けている決定力不足を解消することは今もできていないんですね。
そんな理想を追い求めながらも結果が出ない代表に多くの人が期待を失い、
諦めにも似たムードが漂っていたのがワールドカップ開幕前の日本代表です。
そこで岡田監督はワールドカップ開幕直前に、ドラスティックにチームのコンセプトを転換します。
日本人の特性を生かした攻撃的なサッカーから、
現状を理解してより現実的な「勝つためのサッカー」への転換です。
それが本田圭佑が一番前に置く「日本版ゼロトップシステム」だったのだと思います。
ゼロトップシステムとは、
怪我でFWを欠いたセリエAローマ監督スパレッティが生み出した苦肉の策です。
本来、点取り屋のFWが置かれるはずの最前線に、
中盤の選手を配置し「ゴールに迫るプレイ」と「ゲームを造るプレイ」の両方を託し、
前線に溜めと場合によってはスペースを造り、2列目の選手が攻撃に絡みやすくすることで、
FWがいなくても得点力が損なわれないというもの。
ローマにはなんでもできる「王子」こと、トッティがいるので可能でした。
日本も実は2008年当たりから玉田や田中達を一番前に置いて、
それに近いこともやろうとしていたのですが、そのときは失敗してます。
トッティの代わりができるような人材がその時はまだいなかったんですね。
しかし、本田圭佑が代表の中核として頭角を現したことで、
「日本版ゼロトップ」は可能になりました。
ローマとの違いは、
ローマの場合は中盤の底に二人ボランチを配置する、
後ろから4-2-3-1というシステムなのに対し、
日本はセンターハーフの遠藤、長谷部の後ろに、
更にアンカーとして阿部を配置する、
4-1-4-1というより守備的なシステムを採用しているところです。
追い詰められたゆえの決断とはいえ、このシステムが見事にはまり、
岡田監督率いる日本代表はスペインを破ったスイスのように、
グループリーグで格上のカメルーン、デンマークを破り、
海外でのワールドカップ初勝利だけでなく、歴史的な決勝トーナメント進出を果たしました。
この日本代表の変貌にも見られるように、
最近のサッカーのポイントは守備にあります。
いかにうまく守り、いかに最短距離でゴールに迫るか、
それが強豪といわれるチームに弱者が勝利する唯一の方法なのかもしれません。
では、それを強豪と言われるチームが行ったらどうなるのか?
それを示したのが今回のブラジル代表です。
ブラジルといえばとにかく守備よりも攻撃を優先し、
見ている人たちをワクワクさせるようなプレーの連続で、
相手チームを圧倒するようなイメージが今まではありました。
しかし時にそのイメージはチームのバランスを崩してしまい、
予期せぬ敗戦を招いていました。
1994年の優勝までブラジルが20年以上優勝できなかったのも、
ドイツワールドカップで敗れたのもそれが原因であると言われています。
そこで監督のドゥンガはまず代表選手に厳しい規律を求め、
今までのブラジルのイメージを払拭し、
とにかく「勝利」を優先させるチーム造りを、
4年間かけて行いました。
今回のブラジル代表には有名なスター選手は僅かしかおらず、
どちらかといえばブラジルらしくない地味な選手たちが多く呼ばれています。
そんな代表にお祭り好きなで派手好きなブラジルのファンは非難轟々、
普通に勝つだけでは満足できないたちらしく、
勝った試合の後でも賞賛されることはめったになく、
どちらかといえば批判ばかり目につきました。
ただそんな状態でもドゥンガは意に介さず、
独自のチーム造りを続け、
南米のチャンピオンとして南アフリカに乗り込んできました。
そしてグループリーグも危なげなく突破。
決勝トーナメント1回戦ではチリとの南米対決を、
3対0で完勝。
スペインを苦しめ、今大会攻撃的サッカーで一躍人気チームとなったチリに、
実力の差を見せつけ勝利したことで、
今回のブラジルにはどこも勝てないのではと思わせました。
そこで迎えた準々決勝オランダ戦、
前半10分鮮やかなカウンターからブラジル先制!
その後も圧倒的なブラジルペースで進む試合。
日本がなにもできなかったオランダに、なにもさせないブラジル。
やはりモノが違う、このままいけば後半は見るまでも無くブラジルの勝ちは揺るがない
ただ前半が終わって押していたのにも関わらず、
最小リードであることに一抹の不安を抱え後半開始
それから10分も経たないうちにブラジルにとって予期せぬ事故が起きます
オランダの10番スナイデルがゴール前にクロスボールをあげる、
ブラジルのGKセーザルとボランチのメロが交錯
ボールはメロに当たりブラジルのゴールに吸い込まれる。
ブラジルがリードして追いつかれたのは今大会これが始めて、
そこから歯車が狂いだす、
逆にオランダはこのゴールをきっかけに勢いに乗る。
こうなると前半無敵だと思われたブラジルは見る影も無く、
あっという間に逆転を許し、
その後は醜いファウルトラブルで味方の人数を減らし、
自らの首を絞め自滅
結局「予想通りの強さ」を見せていたブラジルは「予想外の出来事」に動揺し、
脆くも崩れ去って負けてしまいました。
プランどおりに進んでいるときは無類の強さを見せるけど、
物事がうまく進まないとき、偶然の事故に遭遇したとき、
閉塞した状況を打開する個の力が今回のブラジルにはありませんでした。
それは今までのブラジルには必ずあったものだったんですけどね。
たとえばロナウジーニョのような90分間の中で、
89分間は仕事をしなくても一瞬で全てを覆せるような、
魔法が使える選手、特別な選手が今までのブラジルには必ずいました。
そしてそういった選手は今までのブラジルにではなく、
今回のようなチームにこそ必要だったのだと、
ブラジルが敗れた今は思います。
そしてそのブラジルに勝利したオランダは、
続く準決勝でもウルグアイに勝利。
1978年以来3度目の決勝進出、そして悲願の初優勝を狙います。
相手は徐々に本来の力を取り戻してきた、
「無敵艦隊」スペイン。こちらは初の決勝進出。
およそ360年前、
80年戦争においてオランダはスペインからの独立を勝ち取りました。
今回「万年優勝候補」と言われる、
この2つのチームはどちらが先に、
ワールドカップ優勝国として
独立するのでしょうか?
結果は11日に。
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